具体的に目的語が補語に進化する過程を見ていきましょう。(補語の考え方はこちら

例えば
I am happy.

この場合は私=幸せではありません。(一般的な説明ではそうですが・・・)

幸せですという主語述語の関係になっていると考えてください。

そしてもう一つのポイントは、初めから目的語なのか、補語なのかを決めるのではないということです。

なぜなら、読解の時や、リスニングの時に「今のは目的語か?補語か?」なんて考えないからです。

ではなぜ目的語、補語とに分かれているかというと、それは文法学習の上では分けたほうがわかりやすいからなんです。

なので、読解やリスニングの時には必ず、常に動詞の後ろは目的語がくると考えながら進めてください。(be動詞の場合は後ろは補語だと考えてもOKです)

例をあげましょう。

I became a doctor.

みなさん、目的語は「~を」や「~に」になる部分と習ってきていると思います。

この文章は何と訳しますか?

そんなにひねくれないでください 笑

「私は医者なりました」ですよね?

しかし、このa doctorは補語といわれるんです。

だからみんな混乱しちゃうんです。

訳は一緒なのに一方は目的語、一方は補語。

なので発想を変えちゃいましょう。

I became a doctorのa doctorも目的語でいいんです。

しかし、文型を判断しないといけないときには、その文の主語と、目的語を、主語述語の関係で結んでみてください。

それでつながればそのOはCに進化するんです

今回の場合は「私は医者です」とつながるのでa doctor はCに昇格したんです!

I’ll give happiness to you.

この分も初めに考えることは同じです。

「私はあげるんか。何をかな?」が初めの考え方。

つまり次にくるのは目的語に決まっています。

そして次に来るのがhappiness

これが目的語です。

一応最後のto youは副詞句なのでMですが今回重要なのはhapinnessです。
(僕は、S=Cと説明する人にぜひ質問してみたいです。「なんでhapinessは補語になられへんの?」)

文の要素を判断するなら目的語を見つけた後、必ず主語との関係を調べなければなりません。(動詞直後のOの場合)

「私は幸せ(という物体そのもの)です」おかしいですよね?

私は人間です。

幸せというものではありません。笑

ということで主語述語の関係がないため、昇格することはなく。happinessは目的語となります。

(注意)動詞の直後が形容詞の場合、目的語になることはないのですぐにCと判断しても大丈夫です!

目的語は必ず名詞だからです。

(補足)ちなみにSVOOやSVOCの時は二回比べる必要があります。

一回目は、SとO。

二回目は、OとO。

例えば

I’ll make you happy.

なら

「私はあなたです」・・・×

→youは目的語

その次に、

「あなたは幸せです」・・・○

→happyは補語(happyはIではなく、youと結ばなければいけません)