では関係代名詞の主格について見ていきましょう。
関係代名詞の使い方は、すべて同じ考え方で理解できるので、まずはこの部分をしっかり理解してください!
The boy who is playing baseball is Tom.
「野球をしているその少年はトムです」
この文章を例に見ていきましょう。
まず関係詞を使うときによく言われるのが、2つの文を作りなさい、ということです。
僕自身もこの考え方には賛成なのですが、だいたいどの参考書にも文の分け方はのっていないんです。
いきなり著者が、「この文とこの文に分けられるよね?」と書いて説明していくんですね。
そして読んでる時にはわかったつもりになるんですが、実際やってみると当然分けれないんです。
なので僕はここでしっかりと二つの文の分け方を説明したいと思います。
はじめのうちは日本語訳に助けてもらいながら考えてみましょう。
「野球をしているその少年はトムです」
この文章を2つに分けるんです。
一番初めにすることは、この文章では何が言いたいのかを理解することです。
整序問題などでも使えるテクニックですが、まず「誰(何)」が「~する」の部分をとらえてください。
この時、説明の部分は吹っ飛ばして一番シンプルな形で見ることがポイントです。
また、基本的に日本語の場合、主語が文頭、述語が文末にあるので、その部分に着目してあげれば中心となる文(誰が~するの部分)はとらえやすくなります!
この文章では
「その少年はトムです」という部分が伝えたい部分になるので、一つ目の文章は
The boy is Tom.
になります。
そしてもう一つの文です。
ここからが是非覚えて欲しいテクニックです!
一つ目の文を作った後に日本語で残っている部分を考えてください。
今回は「野球をしている」の部分です。
そして、この部分がどこを説明しているのか考えてください。
日本語なので、もちろん直後の「少年」の説明です。
日本語は必ず前から名詞の説明をします。
この次がポイントです。
説明している部分と、説明されている部分を使って文章を作ってください。
文章ということは、必ず「誰(何)が~する」の形です。
今回は「少年が野球をしている」ですよね?
これが二つ目の文です。
The boy is playing baseball.
これで二つの文章ができました!
・The boy is Tom. ⭐︎
・The boy (He) is playing baseball.
の二つの文です。
☆は中心となる文という意味でつけています。
二つに分けてしまえば後は簡単です!
二つの文をつなげる手順を見ていきましょう。
全部で4段階です。
この手順は覚えてしまってください!
①二つの文章に登場する同じ名詞(a,theがついている場合が多い)を探す
今回の場合はthe boyです。(問題によっては二つ目の文章ではHeになっていることが多いです)
②☆ではない方の文内の同じ名詞が、主語かどうかを確認
☆の方は伝えたい文なので触れてはいけません!
今回の場合
The boy is playing baseball.
この部分ですね。
もちろん動詞の前に来ているので主語です。
③確認した部分が
主語で人なら→who
主語で物なら→which
に変える。
The boy is playing baseball.
主語で人なので
→who is playing baseball.
④できた文を☆の文内の同じ名詞の直後に入れる。
同じ名詞の直後という所がポイントです!!
末ではなく、同じ名詞の直後ですよ!
これめちゃくちゃ間違える人が多いです。
したがってできる文は
The boy who is playing baseball is Tom.
となります。
少し長くなりましたが、詳しく説明するとこのような感じです。
この手順は慣れることが大切ですので、初めのうちは面倒でも必ず二つに分けるようにしてください。
慣れてくれば頭でもできるようになります!
下に練習問題をつけておくので、確認してみてください。
次は関係代名詞の目的格を説明しますが、ほとんど今回と同じですのでまずはここを完璧にしてください!
次の文を二つに分けて、そのあと関係代名詞を用いた一つの文にしてください。
①こちらは、昨日泣いていた少女です。
②昨日眠っていた犬は、彼の犬です。
①
「こちらは少女です」 This is the girl.
「その少女は、昨日泣いていました」The girl (she) is crying yesterday.
This is the girl who is crying yesterday.
②
「(その)犬は彼の犬です」 The dog is his (dog).
「その犬は昨日眠っていました」 The dog (it) was sleeping yesterday.
The dog which was sleeping yesterday is his (dog).
動物も物と考えられるのでwhichです。
関連項目
・関係代名詞(目的格)
・関係代名詞(所有格)
・前置詞+関係代名詞
・関係副詞
・分詞
・不定詞(形容詞的用法)
・前置詞+名詞
・等位接続詞