では過去完了形ストーリーの最後、動名詞+完了形についてみていきましょう!
といっても考え方は不定詞+完了形とほぼ同じです。
動名詞も、不定詞と同じで、基本的に動詞の時制と同じになります。
I am proud of being a doctor.
「私は医者であることを誇りに思っている」
I was proud of being a doctor.
「私は(昔)医者であったことを誇りに思っていた」
というような感じです。
しかし、不定詞の時と同じように、「昔医者やったことを、今(も)誇りに思っている場合、
I am proud of was a doctor.
で表現できれば一番わかりやすいのですが、前置詞ofの後ろに、動詞wasを置くことはできません。
仕方なく動名詞beingにしても、その場合動詞の時制と位置してしまうので、過去のことが表せない・・・
この時に仕方なく出てきてくれるのが、我らがヒーロー過去完了形!
I am proud of had been a doctor.
しかし、彼はいつものごとくやる気がありません。
前置詞ofの襲撃に耐えられるはずもなくやられてしまいます。
I am proud of having been a doctor.
「私は(昔)医者だったことを誇りに思っている」
という形になります!
このように、過去完了形のイメージを理解しておくことで、今まで意味も分からず無理やり暗記していた部分の真の意味に気付くことができます。
はじめは「こいつ何言ってんや」と思った人たちも、今ではおそらく過去完了君のイメージを理解できたのではないでしょうか?
これから過去完了形を見た時には「あまりやる気のない、めんどくさがり屋の奴か」ぐらいの気持ちで見ていきましょう。
そして、あとひとつ、このやる気のない過去完了形、訳す時は過去にして訳せば問題ありません。(日本語では過去完了のイメージがないため)
最後の最後までかわいそうな過去完了君でした。
END
補足
①I remember having met him somewhere.
などもたまに出てきますが、この形は基本的に
②I remember meeting him somewhere.
とほぼ同じです。(両方とも文として正しい)
動名詞にはもともと過去志向の意味合いが含まれているので、②の方も文として成立します。
しかし、「昔のことやで」っと強調したいときには「having met」を使う、というような感覚をもっておいてください。