③Tom went to China.
④Tom has been to China.
③は「トムは中国に行きました」
④は厳密に訳すと「トムは中国に行って今は帰ってきています」、となります。
③の文では過去形のために、今も中国にいるのかどうかはわかりません。
一方で、④では今は帰ってきているんだ、ということが完了形を用いていることから理解できるんです。
ちなみに、goには過去分詞が2つ、beenとgoneがあります。
beenは、goの過去分詞として辞書には載っていないのですが、オーストラリア人の先生が言っていたので、ネイティブの感覚ではやはりgoの過去分詞ととらえているみたいです。(be動詞の過去分詞beenとは区別されます)
ではなぜ2種類あるのかというと、意味が違うんです。
beenは行って帰ってくる、goneは行って帰ってきていない、という意味です。
どちらを使った場合でも、やはり現在の状況がわかるんです。(beenは行って帰ってきていることを表すので、「行ったことがある」と訳されるんですね)
これが現在完了の経験と呼ばれる用法です。
もし、Tom has gone to China.
なら、「トムは中国に行って、今も帰ってきていない。」→「中国にいってしまった」となります。
been,goneどちらを使った場合でも、今の状況がわかる、というのが現在完了の特徴です。
関連項目
・現在完了形なぜhave+P.Pなのか
・現在完了形が示していること