[su_row]
[su_column size=”1/2″]
簡単評価
英語力上級者★★★★★
英語力中級者★☆☆☆☆
英語力初級者★☆☆☆☆
[/su_column]
[su_column size=”1/2″]
[/su_column]
[/su_row]
中級者のレベルを英検二級レベル(高校英語を一通り理解しているレベル)と想定しています。
個人的感想
謎解きの英文法シリーズ、省略と倒置の感想です!
内容は、主語のある命令文、動詞句の省略、従属接続詞の反復、there is構文、二重目的語をとる動詞についてでした。
内容は他の謎解きの文法シリーズで取り上げられているものと、かぶっているところが多かったような気がします。(おそらくこのシリーズ8種類全部を読んだからですね)
there is構文の部分での新情報、旧情報の説明などは、他にもよく出てきている説明でした。
主語のある命令文の部分では、You study hard!のような命令文で出てくるyouは呼びかけのためのものではなく、命令文の主語であるということが示されています。
従属接続詞の部分はbecause, when, ifなどがandで結ばれた後に、省略される場合ともう一度用いられる場合の違いについて解説してくれています。
そして一番衝撃的だったのが、二重目的語の部分の説明です。
少し文法を詳しく勉強した方は
①I gave Mary a present.
②I gave a present to Mary.
の違いは、「①はメアリーがプレゼントを受け取ったとわかるが、②はメアリーが受け取っとかどうかはわからない」と答えると思います。
僕もそう思っていました。
が、実は両方ともメアリーはプレゼントを受け取っているという解釈になるということが示されています。
つまり、
③I gave Mary a present, but she never got it.
④I gave a present to Mary, but she never got it.
③だけでなく、④も間違った文章になるということです。
これは衝撃的でした。
ちなみに今上で述べたような、受け取ったか受け取っていないかの解釈ができるのは、teach, throw, kick, toss, pitchのような「投与動詞」と分類されるものに関してのみ、ということなので気になる人は是非読んでみてください。
というように、実際にコミュニケーションを取るだけなら、そこまで気にしなくても大丈夫ですが、教育者の立場にある人や、ネイティブの感覚により近づきたい人は是非知っておくべきことが書かれています。
なので、上級者の人でさらに文法を極めたい人は是非お読みください!
謎解きの英文法シリーズ
・謎解きの英文法冠詞と名詞(久野暲・高見健一)
・謎解きの英文法使役(久野暲・高見健一)
・謎解きの英文法単数か複数か(久野暲・高見健一)
・謎解きの英文法時の表現(久野暲・高見健一)
・謎解きの英文法否定(久野暲・高見健一)
・謎解きの英文法副詞と数量詞(久野暲・高見健一)
・謎解きの英文法文の意味(久野暲・高見健一)