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簡単評価

英語力上級者★★★★★
英語力中級者★☆☆☆☆
英語力初級者★☆☆☆☆
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中級者のレベルを英検二級レベル(高校英語を一通り理解しているレベル)と想定しています。

個人的評価

今回位は謎解きの文法シリーズ使役の評価です。

make, persuade, let causeの用法が中心に取り扱われています。

He made her more cautious.

He made her be more cautious.

の違いや、

映画アナと雪の女王で有名になった「Let it go」と、ビートルズの歌で有名な「Let it be」の違いなども解説してくれています。

makeやcauseの使い方の部分はかなり細かいところまで描かれているので、サラッと知りたいだけなら謎解きの英文法文の意味に書かれている使役の部分だけでも十分だと思います。

また意味の「含意」と「暗意」という重要な概念のとらえかたに関しても書かれているので、謎解きの英文法シリーズ共通のことですが、細かなところまで知りたいと思う上級者の方たちは是非読んでみてください。

おそらく「Let it be」と「Let it go」の違いは多くの人が知りたがってると思うので説明しておきましょう!

letという単語は、「〜するのを許可する」という意味だけが強調されているのですが、実は「〜のまま(手を加えず)放置する」という意味もあるんです。

なので例えば、

My mother let me go out.

という文は「お母さんは外出を許可してくれた」という意味だけではなく、「お母さんは私が出かけるのを黙認して、勝手に行かせた」という意味にもなるんです。(どちらの意味になるかは文脈で判断です)

そして、「Let it go」と「Let it be」のletは両方ともこの放置の意味のletです。

さらに、「Let it go」のgoは消え去るという意味のgoです。(goneからイメージできると思います)

っということは、「Let it go」は、「それが消えてしまうのを放っておきなさい」→「忘れてしまおう」、そこから意訳で「(昔のことなんか忘れて、気にせず自分本来の姿で)ありのままで」という意味になるんですね。

「Let it be」は「それ自体がある状態のまま放置しておきなさい」→「あるがままに」ということになります。

簡単に書いただけなのでもっと詳しい解説が知りたい人は是非この本を読んでみてください!

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謎解きの英文法シリーズ

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