今日は5文型の限界について書きたいと思います。

5文型絶対信者の人がたまにいるので、文型判断は色々な側面からできるんだよ、ということを示していきたいと思います。

今の日本の英語教育では高校一年生の時に初めて文型が教えられます。

よくある、

S + V
S + V + C
S + V + O
S + V + O + O
S + V + O + C

ってやつですね。

確かに色々な文を見ていく上でこの形は非常に役立ちます。

なので文型判断は全く意味がないと言っているのではありません。

僕が言っている限界というのは、学校で教えられた(無理やり覚えさせられた)判断方法が必ずしも真実とは限らないということです。

さらに悲しいことに、今の学校の先生も、学校で習ったことを覚え、そのまま先生になる、という流れが多くあるため、5文型を教えている先生も必ずしも理解しきって教えているとも限りません。(僕は高校の時に詳しく解説してもらった記憶はありません)

なので、今回は特にbe動詞を含んだ文についての一般的な判別方法と、僕の見方からの判断の二つを取り上げたいと思います。

では見ていきましょう。

まずはじめに

I arrived at Tokyo. (私は東京に到着しました)

これは文型判断すると第一文型です。

これは僕も納得です。

He is in the library. (彼は図書館にいます)

これも学校文法では第一文型に分類されますが、僕はこの分類方法があまり気に入りません。(詳細は後ほど)

さらに、

The bird is flying in the sky now. (その鳥は今空を飛んでいます。)

この文も第一文型に分類されます。

次に、

You look happy. (うれしそうだね)

これは文型判断でいうと第二文型です、

決してS=Cとかいう意味のわからない式が理由ではありません!(S=Cに関する文句はこちら

主語の部分youと、本来は目的語になるhappyが主語と述語の関係(〜は〜です)で結ぶことができるため( youhappyです→あたな幸せです)happyの部分が補語に変化する、という感覚です。(詳しくはこちら

そして、

She is my sister.(彼女は私の姉/妹です)

これも第二文型に分類されます。(shemy sisterです→彼女私の姉です

さらにもう一つ。

I love you. (愛しているよ)

これは第三文型に分類されます。

主語と、目的語の部分に主語述語の関係がないですよね。(Iはyouです→私はあなたです???)

なのでyouの部分は目的語と判断できます。(目的語か補語かの判断なんて第何文型かを聞かれる問題を解くときのみやればいいんです、って僕は思います。)

そして、

My father is playing baseball now.(おとんがいま野球しているよ)

この文章も第三文型に分類されます。(第四文型、第五文型は今回取り上げません。だってbe動詞含まれないもん・・・)

ぼくが五文型の限界として示したいのは、特にbe動詞を含んだ文の文型判断です。

個人的にはbe動詞を含んだ文は全て第二文型に判断するのが筋が通った考え方だと思うんですね。(注意:ここからの説明は学校のテストで使うと×される可能性が高いです。先生にも立ち向かうんだという人は是非、僕が下で書く説明を主張して○を勝ち取ってみてください 笑)

その理由を説明する前に、まずどうして(学校文法では)be動詞の文章が第一にも第二にも第三文型にもなっているのかを理解しなければいけません。

まず第一文型のbe動詞。

He is in the library.

英語では前置詞+名詞の形が続いた場合その部分は形容詞副詞になります。(何言ってん?ってなった人はこちら

そして、文型判断の場合には前置詞+名詞の形が出てきた場合、副詞として捉える傾向が多い気がします。

授業で「前置詞が出てきたらそのあとは文型判断には必要ない」、っというのを聞いたことがないでしょうか?

あれは厳密に言うと、「(副詞の部分は文型判断に影響しないので副詞句を作る)前置詞のあとは切ってもいいよ」って意味なんです。

したがって、一番初めに挙げたarriveの文章も、at Tokyoの部分を副詞として捉えているため、文型判断には関係なくなり、第一文型になるということです。(形容詞と副詞がわからない方はこちら形容詞副詞

なので

He is in the library.

も同じ原理。

in the libraryの部分を副詞と見るためSとVだけの第一文型になります。

しかし、

She is my sister.

この文ではbe動詞がありますが第二文型と判断されます。

その理由は上で述べた通りです。

そして

The bird is flying in the sky now.

My father is playing baseball now.

この文は進行形と呼ばれるものですが、この文でのbe動詞は感覚的に助動詞の感覚で捉えられています。

イメージとすれば

The bird can fly.

He can play baseball.

と同じ捉え方です。

したがって、動詞はflyやplayだと考えられるため、上は第一文型、下は第三文型になるんですね。

英語は動詞が大切だ、とか言われる割に、be動詞を動詞として捉えたり、助動詞として捉えたり、ものすごくややこしいことがこの五文型の判断ではやらされていて、基本的にここまで詳しく説明はしてくれないため、テスト前に無理やり覚えるしかなくなる、というのが今の現状のような気がします。

なので僕はこの分類の仕方があまり好きじゃないんですね。

僕はbe動詞もしっかりとした動詞だとリスペクトする意味も込めて、be動詞の含まれた文はずべて第二文型だと考えるのが一番理解しやすいと思います。

「何言ってんこいつ?」ってなっていると思うので解説を。

be動詞の働きを考えればすぐに理解できます。

be動詞の働きとは、主語と目的語の部分を、主語と述語の関係で結んだ文を作ることですよね。(よく出てくるのは「〜は・・・です」という形)

上でも述べましたが、主語と述語で結ばれた関係を持つ目的語は補語になります。

つまり、be動詞がある=確実に主語と補語の関係が作られると考えてみてください。

またbe動詞は状態を表す動詞です。

一つづつ見ていきましょう。

まずは第一文型に分類されている

He is in the library.

先ほど述べたように、前置詞+名詞は形容詞か副詞になります。

in the libraryの部分を副詞ではなく、形容詞として捉えましょう

「Hein the libraryです→彼図書館の中にいる状態です」という主語述語の関係が作れます。

in the libraryを形容詞として捉えるということは、この文章は

He is cool.

と同じ形なわけです。

つまり、第二文型と考えることができますよね。

The bird is flying in the sky now.

この文章では分詞の知識が少し必要になってきます。(自信のない人はこちら

分詞とは、動詞の形容詞or副詞の形です。

そして、世間一般で進行形、受動態と呼ばれる公式された形を無理やり覚えるだけではここの分類はできません。

進行形、受動態は分詞を使ったbe動詞の文章だという感覚が理解できるかどうかがポイントです。

そこでこの文章のflying の部分を形容詞として捉えると、

「the birdflyingです→その鳥飛んでいる状態です」という主語述語の関係が作れます。

したがってflyingの部分はC(補語)に進化することができ、第二文型と捉えることができます。(in the skyの部分は上で述べたように前置詞+名詞の形で(形容詞の)flyingを修飾する副詞となり、文型判断には関係ありません)

She is my sister.

はもともと第二文型なので説明はいらないですね。

そしてあと一つ、

My father is playing baseball now.

この文章のplaying baseballの部分は分詞のため先ほどと同じように、形容詞として捉えることができます。

したがって、先ほどと同じように「My fatherplaying baseballです→私の父野球をしている状態です」というように、この文でも主語述語の関係が作れます。

っというように、違う見方をして、学校文法で教えられているやり方とは異なる方法でも分類することができるわけです。

っということは、学校で教えられた(or覚えさせられた)分類方法は必ずしも真実だとは限らないんですね。

っということで今回は僕の視点からの文型の分類方法、特にbe動詞に関しての分類を書いてみました。

関連項目

動詞の本当の意味
過去完了のイメージ
現在完了have+P.Pの理由
S=C、O=C????
間違いだらけの説明?anyは否定文、疑問文のsomeではない!