今日は中学校で説明される、間違った説明の代表格anyについて取り上げたいと思います。

みなさん、中学生の時にこんな説明聞いたことはありませんか?

「He has some friends.

を否定文にする時は

He doesn’t have any friends.

疑問文にする時は

Does he have any friends?

になるんだ。

someは、否定文、疑問文のときにはanyになるから気をつけろ!」

ここまでの説明に間違いはありません。

しかし、これ以上のことを勢いで言ってしまうと、残念ながらの説明になります。

「anyは肯定文ではsomeだ!anyは肯定文では使われないから気をつけろ!」

こうなると嘘の説明になってしまします。(実際中学文法。高校受験では肯定文にanyがでてくることはないので、この説明がベストとかんがえられているのでしょうか?)

この説明を受けてしまった人は例外なく、高校で苦しみます。

例えば、こんな文章に出くわすからです。

I can eat anything.

めちゃくちゃ肯定文でanyが使われています。

しかし、中学で習ったことが真実だと思い込まされているため、この文章を受け入れられなくなってしますんですよね。

っということで、前置きがめちゃくちゃ長くなりましたが、今日はanyの説明をしたいと思います。

まず、一番初めに、

anyは「どんな〜も」という単語で、肯定文、否定文関係なく使われます!

これをしっかり覚えていてください。

そして一番重要な点は「どんな〜も」という意味であることです。

では、具体的に見ていきましょう。

初めに取り上げた文を使います。

He has some friends.
(彼には数人友達がいます)

これを否定文にすると、

He doesn’t have any friends.
(彼には友達がいません)

になります。

実は

He doesn’t have some friends.

でも文法的には間違いではありません。

が、意味がおかしくなります。

He doesn’t have some friends.

を訳すと、

「彼は数人の友達がいません」

になります。

「???」

「おかしないやん」

ってなりましたか?

では、もう少し厳密に訳してみます。

「彼は(一人だけ友達がいるかもしれないけど)複数人の友達がいません。」

ということです。

つまり、someを使ってしまうと、「1人友達がいるのか」「1人も友達がいないのか」の判断ができなくなってしまうんですね。

そこで、先ほど説明した「どんな〜も」のanyの登場です。

He doesn’t have any friends.

とすることにより、

「彼は、(1人も、2人も、3人も、)どんな数の友達もいません。」

となり、彼に友達が一人もいないことが明らかになりますよね。

同じように疑問文を見ていきましょう。

先ほどと同じように、

Does he have some friends?

も文法的には間違いではありません。

が、先ほどのように意味が曖昧になってしまします。

訳してみると、

「彼には友達が複数人いますか?」

となります。

つまり、もし仮に友達が1人だけの場合、答えられなくなってしまうわけです。

なので、こちらも、

Does he have any friends?

とすることで、

「(1人でも、2人でも、3人でも、どんな人数でもいいけど、)彼に友達はいますか?」

ということになります。

上で説明したように、否定文、疑問文だからanyが使われているわけではなく、anyの意味が必要だから、someは、否定文、疑問文ではanyに言い換えられているだけだということになります。

したがって、もちろん、anyの意味を使いたい時には、肯定文でもanyは当たり前のように使われます。

I can eat anything.

どんなものでも私は食べれます。」

I can eat something.

「私は何かを食べることができます。」

比べてみたら意味の違いは明らかですよね!

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