ここでは、僕が全ての生徒に指導している音読の方法を、みなさんにも知っていただきたいので読解力、リスニング力を伸ばしたい方は是非読んでみてください!
効果は実証済みです。
多くの生徒から喜びの声が返ってきています。
まず、音読というとどんなイメージを持っていますか?
「ただひたすら読む」、「口の運動」などいろいろなイメージがあると思いますが、実は音読はリスニングにもリーディングにも、さらには単語学習にも効果がある学習方法なんです!
音読は昔から一番の学習方法として提案されています。
かの有名な國弘さんも”只管朗読”という言葉を作り、何千回、何万回と音読することの大切さを説いています。
ぼくも高校の時に勧められて、現役時代、音読をしました。
が、全く効果はありませんでした。
なので、正直言うと2年ほど前までは音読の効果を信用していませんでした。
しかし、最近になって音読の効果に気づきました。
それと同時に、音読のやり方が重要であることにも気づきました。
今思えば、高校の時の僕は音読のやり方が悪かったんです。
一方で、やり方が悪かったのは仕方がないなと思う部分もあります。
多くの英語の先生は「音読しろ、音読しろ」と言ってきますが、具体的な方法は教えてくれないんです。
個人ん的には「そんな音読勧めるけど、なんで効果的なんかわかってるん?」って聞いてやりたいぐらいです。(当時の僕はもちろんそんなことは思わない素直な高校生でした!)
その結果、真面目に音読をしている人たちもその効果を実感できません。
この記事を読んでくれている人の多くは同じ気持ちではないでしょうか?
そこで僕が長年かけて気付くにいたった、音読の方法を伝授したいと思います!
もちろん、なぜ効果があるのかもきっちり説明します!
「何でかわからんけど効果あるからやってみて!」、って胡散臭すぎますよね・・・笑
なので、ぜひこの機会に音読の方法を身につけて、音読の効果を実感してください!
まず、1つ目のポイントは音読をする教材です。
音読をする教材は、自分が完璧に文構造をとれているものを使ってください。
わからない文がある状態で音読をしても効果はありません。
必ず全文理解できている文を繰り返し音読してください。
そして、音読をする時には、読みながら意味をとるようにしてください。
例えば、
I play baseball in the park on Sunday.
という文を音読する時には、
私は、する、野球を、公園で、日曜日に
っといような理解の仕方になります。
あくまで日本語に直した場合なので、毎回日本語を意識する必要はありません。
しかし、必ず前から意味を理解していくようにしてください。
後ろから戻って意味を確認してはいけません!
中には、「難しい文も音読してたら分かる」とか意味のわからないことを言う先生もいますが、絶対無理です。
自分のレベルをはるかに超えたものは何回やっても理解できないので時間の無駄になります。
またまた、國弘先生の話になりますが、この先生は「中学の教科書を何千回、何万回と音読すれば英語はできるようになる」とおっしゃっています。
この方がはるかに真実に近いと思います。
下でも説明しますが、音読の目的は自分が瞬時に判断できない文に慣れていくことです。
したがって、完全に文構造が取れない文は慣れることができないので無意味です。
逆に「少し時間をかければ理解できる」というような文は積極的に音読してください!
しかし、その場合にも必ず文構造を理解した上で、前から理解することを意識してください。
そして2つ目のポイントとして、CDをつかうこと。
なぜCDが必要か。
それはCDを使って、シャドーウィングのような感じで音読をするためです。
僕は高校の時にはCDも何もなしに音読をしていました。
これ、ものすごく勿体無いんです。
CDを使えば、耳からも英語が入ってくるため、発音もわかります。(単語を覚えるときは発音を意識することで効率がかなり変わります!)
また、CDは必ず一定の時間で終わります。
ダラダラと読むことがなくなるんですね。
そして、前から意味をとっていかなければ自動的に次に進むため、前から意味を理解せざるおえません。
CDなしですると、後ろから読む癖のある人は、文ごとに止まって後ろからよんでしまうんです。
これでは読解力はあがりません。
前から理解できるようになることが読解力向上のための必須条件なので、CDを使って前から理解せざるおえない状況を作り出しましょう!
さらにCDを使うことの一番のメリットは、CDの早さに口がついていくようになれば、英語を話すための口慣らしになるだけでなく、その早さのリスニングができるようになることです。
人間は自分で発音することのできる音しか聞き取って理解することはできません。
「ニューズ」と聞いてなにかわかりますか?
はい、newsのことです。
もしnewsという単語を知っていても、この単語の発音が「ニュース」と思っていたら、リスニングで「ニューズ」と聞こえてきても何のことか理解できませんよね?
これが今言った、発音することのできる音しか聞き取って理解することはできないということです。
なので、CDの早さに口がついていくようになるということは、そのCDのなかで使われている短縮や、音のつながりも発音できるようになっているということですよね?
したがって、音も聞き取れるようになります。
また文の切れ目を理解する感覚が身に付くことも、リスニング力アップにつながります。
CDの音声は(リスニングの問題でも同様です)、意味の切れ目ごとに、ものすごく些細ですが一呼吸いれられています。
僕たちが日本語を話す時も初めから最後まで一気に話すことをありませんよね。
英語も同じです。
意味のまとまりごとに、ほんの小さな「間」があります。
何度もなんども音読していくうちに、この「間」が意識できるようになってきます。
これができるようになればリスニング力はかなり上がります!
また読解の時にも、意味の切れ目を意識することができるようになるため、読解力も同時に上がります。
読解に関連することなので、もうひとつ。
読解力をあげるために必要なことは様々な文の形に慣れていくことです。
文法問題と同じで、英文というのは、その形や用法を知っているからこそ意味がとれるんです。
I’ll make you happy.
この文が、「あなたを幸せにするよ」
っと訳せるのは、makeの意味のとり方を知っているからなんですね。
繰り返し音読をすることで様々な文の形に慣れていくことができます。
もちろん、CDの早さに合わせて音読している場合、意味が取れないところも当然出てくると思います。
そういうところが出てきたら喜んでください!
その部分が自分の英文理解における今の自分の弱点なので、CDをとめて、もう一度文の理解をやり直してください。
理解し直した後で、もう一度前から読んだ時に理解できるかを確認です!
文を繰り返し読むことによって、自分の弱点に気づき、その弱点を消していくことが、読解に役立てるための音読のやり方です。
重要なことは、「数十回程度音読しただけでは全く意味がない」ということです!
例えば、野球の素振りを10回しただけで、10割バッターにはなれませんよね?
野球の素振りも、「このようなコースに来たときは、こんな振り方で打てば大丈夫。」、「このコースの振り方が苦手だからこれを繰り返し練習してみよう」、というような意識を持って行います。
その意識があるから実際に試合で同じコースが来た時には、無意識に反応できるようになり、打てる確率が上がるんですよね。
音読も同じです。
何度もなんども繰り返し文を読むことで、新しい文章を読む時にも、音読で培った文の理解力が無意識に反応し、読解力が上がるんです。
そして最後に単語学習への役立たせ方。
これはもはや説明不要ですよね。
何度も同じ文に触れ、意味を理解する練習をするので、文の内容と一緒に単語が覚えられます!
文の意味理解と同時に単語の意味、コロケーション(単語同士のつながり)も理解できるので、効率がめちゃくちゃいいんですね。
このように、音読はかなり効率のいい学習方法です。
ですから、ある程度文を理解する力がついた人はぜひとも音読をしてください!
しかし気をつけてください。
やり方をきっちりと理解した上で行ってくださいね!
(今のところ僕が一番オススメしている音読の教材は英検対策の文で覚える英単語シリーズです。よければ参考にしてください。)