本評価

【イギリスプレマスター留学日記】6月12日言語学の勉強でかなり役立ったおすすめの本たち

みなさんこんにちは。

僕のイギリスプレマスター留学も残すところあと3週間ほどになりました。

っということで、今日は僕がこのプレマスター留学の間にかなりお世話になった本を紹介したいと思います。

ですが、その前に僕の留学の歴史について少し振り返りたいと思います。(そんな大したものじゃない)



初めの頃に少し説明をしましたが、プレマスターコースはプレセッショナルコースとは違い、アカデミックイングリッシュ+自分の所属学部の授業を並行して勉強します。

なので一番初めの秋学期が地獄でした。

アカデミックイングリッシュの能力を育てるためにプレマスターには入っているのにもかかわらず、初めから、学部の授業の課題(特にエッセイ)も容赦なく与えられます・・・笑

秋学期をこえると、自分の英語力が少し伸びてくる+課題のこなし方もなんとなくわかってくるので、だいぶ楽になります。

僕はこの秋学期に自分なりの学習方法を見つけ出せたため、なんとかこのプレセッショナルコースも無事に終えられそうです。

なのでこれからプレマスターに行く人たちのためにも、少しだけ僕の経験を話したいと思います。



こちらに来てからの僕の学習において、他の人たちとの一番大きな違いが、イギリスでの自分の専攻学部と、日本で卒業した学部が異なるということでした。

プロフィールを読んでいただくとわかりますが、僕は法学部出身なんですね。(法学の知識は残念ながら全く残ってません・・・)

なので、言語学に関しては、こちらに来る前に少し自分で本を読んだりして勉強していました。(「しているつもりでした」が正しいかも)

しかし、こちらに来て直面したのが、授業で指定されている本を読んでも全く理解できない・・・

自分の中で原因はわかっていました。

全く知識のない専門書を英語で読んでも理解できるはずがない」っということです。

英語力がめちゃくちゃ高ければおそらく理解できると思いますが、僕のレベルでは全く理解できませんでした。

しかも分野が言語学なので例文にフランス語やドイツ語が使われたりするんですね・・・

全く理解できません。



そうこうするうちに1ヶ月半ぐらいが経ち、だいぶ焦り始めました。

その時、僕は「英語でわからんかったら日本語で読んだらいいんや!」ってなったんですね。

幸い日本の言語学の分野はかなり発達しているため、多くの本がありました。

イギリスでは日本の本(特に専門書)を購入するのは難しいので、アマゾンジャパンでかたっぱしから注文して、とりあえず日本の実家に届くようにしました。

そして親に全部こっちに送るよう頼みました。

その時に送った本が、この僕の留学を全力で助けてくれた救世主たちです。



前置きがめちゃくちゃ長くなりましたが、今日はその救世主たちを紹介したいと思います!(本評価のところに出ているものもあります)

全部で7〜8冊ほど購入しましたが、その中でめちゃくちゃ役に立った5冊を紹介します。(個人的にこの5冊があれば言語学の主要な部分はほぼ理解できます)



まず1つめは『ことばの習得』(鈴木孝明・白畑知彦)


この本は第一言語習得と第二言語習得を分けてそれぞれの特徴を細かく書いてくれています。

本自体も「初めて言語習得を学ぶ人にもわかるように」というコンセプトのもとで書かれているので、初めて言語学を学ぶ人にはオススメの本です。(ちなみにこの本はこちらに来る前に購入して一度読んでいました。)

残りの4冊の本は第二言語習得がメインなのに対して、この本では第一言語習得に関しても大きく取り上げてくれているので、第一言語習得に関しての知識がとりあえず知りたいなら迷わずこの本を読むべきです。

他の本には取り上げられていない、主に第一言語習得研究の実験方法、(例えば、選好聴取法など)についても取り上げられていますし、第一言語習得における制約(事物全体制約など)についても書かれているため、第一言語習得の授業ではものすごくお世話になりました。



2つめは『第二言語習得 SLA研究と外国語教育』(佐野富士子・岡秀夫・遊佐典昭・金子朝子)



(クリックで詳細表示)


この本は1冊目の『ことばと習得』とは全く異なり、超ガチな本です。

内容的にはものすごく難しいことが書かれていますが、細かいところを知りたい場合などにはめちゃくちゃ役に立つ本です。

5冊の中で、バイリンガリズムについて一番細かく書いているのはこの本です。

第二言語習得の理論に関しても一番細かい分類分けがされていて、それぞれについての説明があるので、内容的にはめちゃくちゃ役立ちますが、やはりこの本を一言で表すと難しい!

なのでこの本を読む前には上で紹介した『ことばの習得』のようなやさし目の本をさらっと読んで、ある程度の知識をつけた上で読むことをお勧めします。



3つめは『詳説第二言語習得研究理論から研究法まで』(白畑知彦・若林茂則・村野井仁)


僕は1つ目に紹介した『ことばの習得』と、この『詳説第二言語習得研究理論から研究法まで』は全部読みました。

著者を見るとわかると思いますが、白畑さんが被っているので、似たような説明の部分もあります。

おそらく僕はこの2冊をとりあえず読んでみたことによって、第二言語習得についてはほぼ一通り理解できました。(この二つを読んだ後に英語の第二言語習得に関する本を読むと、理解できるようになっていました)

レベル的には『ことばの習得』と『第二言語習得 SLA研究と外国語教育』の間ぐらいです。(どちらかというと難しい)

この本では特にフォーカスオンフォーム(教授法の一つ)が細かく取り上げられているので、教授法に関する学習をする上でめちゃくちゃ役に立ちました。

また、研究論文の書き方に関しても紹介されているので、とりあえず留学する際には持参しておくと役に立つと思います。



4つめは『言語はどのように学ばれるか』(パッツィ・Mライトバウン/ニーナ・スパダ 白井恭弘・岡田雅子訳)



著者からもわかるように、もともと英語で書かれた本の翻訳版ですね。

これはめちゃくちゃ訳に立ちます。

翻訳版ということは元々のやつが存在します。『How languages are learned』



これですね


僕は図書館でこの原版をかりてきて、専門用語などを調べるときに利用しました。

他の本でも出てくる専門用語の英訳がわからない場合、この翻訳版の索引を引いて、どのページにあるか見つけた上で、原板の同じページを開くという方法です。

また、『How languages are learned』が基本的にどの授業でも推薦図書に入っているので、この本を一冊持っていればかなり多くの授業に役立てることができます。



最後の本が『第二言語習得と英語科教育法』(JACET SLA研究会)



この本は題名からもわかるように、教授法を中心に扱った本です。

先ほど述べたフォーカス本フォームなどの指導法や、4技能それぞれの観点からの指導法などが書かれています。

前半の部分では言語習得に関しても取り上げられているので、言語習得+指導法に関した本という感じでしょうか。

個人的に留学後半は特に言語習得に興味があったため、この本にお世話になることは少なくなっていったのですが、教授法の授業ではかなり役立ちました。



これらの5冊の本を何度もなんども読むことで、僕は言語習得や教授法の知識を増やしていきました。

もちろんこれらの本だけの知識では足りないので、これらの本から得た知識をもとに、英語の本も読んでいきました。

初めのうちはわからない専門用語がたくさんあったので、例えば「母語の転移」などについて理解しようとする時は、すべての本で「母語の転移」の箇所を読んで理解するようにしていました。

今思えばこの勉強法のおかげでかなりの知識を頭に入れることができたのではないかな、と思います。

もちろん人それぞれに合った勉強方法があるので、僕のやり方がベストとは言えませんが、少なくとも自分の中では成功した学習法だったので、参考程度に紹介してみました。

とりあえず一つ言えることは、「できるだけたくさん自分の分野の専門書は持って行くほうがいいよ」、って感じですね!


長くなりましたがこれぐらいで!



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【第二言語習得論参考書】ことばの習得(鈴木孝明・白畑知彦)レベル別評価


オススメ度

★★★★★


評価と感想

英語学習の参考書でけでなく、第二言語習得の参考書に関しても紹介していこうと思います。



この本は、前書きにも書かれている通り、日本人で第二言語習得を学びたい人のために書かれた本です。

著者の鈴木孝明さんは、「ことばと文化」の著者でもあります。(聞いたことがある人は多いと思います)



僕はもともと大学での専攻が法だったため、第二言語習得に関する知識を大学で勉強する機会はありませんでした。

なので自分で勉強するしかなかった。

アマゾンで適当に第二言語習得に関する本を買い漁ったなかの一つがこの本です。



結論から言うと、めちゃくちゃオススメの本です。

全く知識のなかった僕でも幾つかの有名な概念をまなぶことができました。

また、他の本と1番の違いは、母語習得に関しても書かれていることです。



この本は2部構成になっていて、母語習得と第二言語習得で分かれています。

母語習得研究でしか用いられることがない条件付き振り向き法(conditioned head turn)や選好聴取法(preferential looking)などの研究方法についても書かれています。(まだまだ読んでいる本の数は少ないですが、これらのことについて書かれていたのは今の所この本だけでした。)

個人的にこれがめちゃくちゃ助かりました・・・笑

ちょうど今受けていた授業が母語習得の授業だったからです。



母語習得のパートでは今述べたような実験方法や、子供の言語発達の流れ、言語のリズム、名詞を獲得するための制約、マザリース、さらには、二代理論である、「原理とパラメータのアプローチ」と、「用法基盤モデル」の比較について書かれています。

また、第二言語習得のパートには、母語習得との違い、中間言語学習者要因、フォーカス・オン・フォームについてのことが詳しく書かれています。



全体的には基本的な話が多いので、これから第二言語習得に関して学習しようと思っている人は、是非読んで欲しいと思います。

逆に、基本的なことをすでに知っている人には少し物足りないかな、と感じる本だとお思います。



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【英語学習参考書】英語教師のための第二言語習得論入門(白井恭弘)レベル別評価


簡単評価

オススメ度 ★★★★★

中級者のレベルを英検二級レベル(高校英語を一通り理解しているレベル)と想定しています。

個人的感想

学習参考書というより、英語の教え方について書かれている本です。

簡単に第二言語習得論について触れ、その観点から小学生、中学生、高校生、社会人のそれぞれにたいして、どのような教え方が理想的なのかの例をあげてくれています。



教師をしている人は必ず一度は目を通してほしいと感じる本です。

また言語学や、言語習得に興味のある人も、本の題名の通り、入門書として読むことをお勧めします。



一方学習者に関しても勉強方法を考えるための一つの指針になる本だと思います。

教える方が意識することを知ることで、逆に自分が学習するときに何を意識するべきかも見えてくるからです。



この本でも英語のコミュニケーション能力の習得に関しては、「大量のインプットと、少量のアウトプット」の立場が取られていますが、僕もその考え方に同意します。

たくさんのことを頭に知識として貯めるだけでも、やみくもに話しまくるだけでもだめで、その両方を行うことが習得のための条件であるという考え方です。

詳しいことは本の中でも説明してくれているので興味のある人は読んでみてください。(ちなみに僕がお勧めしている音読は、大量のアウトプットの部分にあたります)


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【英語学習参考書】文で覚える英単語1級、準1級、2級、準2級、3級レベル別評価


簡単評価

英語力上級者★★★★★
英語力中級者★★★★★
英語力初級者★★★★★

中級者のレベルを英検二級レベル(高校英語を一通り理解しているレベル)と想定しています。

個人的感想

今回は文で覚える英単語シリーズを紹介します。

級ごとに分かれているのですが、コンセプトとしては全部同じなのでまとめて書かせていただきます。

この本は数十個の比較的短めの文が収録されていて、その文の中で出てくる単語を覚えていく、というコンセプトです。

ズバリ、現段階でこの本は、僕の中で読解力を伸ばしたい人には一番オススメの本です。

レベルに関係なくです。



なぜレベルに関係なくオススメできるのかというと、級ごとに分かれているからです。

自分のレベルに合わせた級を選ぶことでどのレベルにも対応できます。

この時に1つ注意してほしいことがあります。

それはパラパラと内容を見て、自分で完璧に文の構造を取ることのできるレベルを選んでください。

先ほども述べたように、多くの文が収録されているのですが、文構造の解説は全くありません。

なので自分で完璧に文構造を取ることのできるレベルを選んでください。(詳しくはこちら



またこの本の特徴は先ほども言ったように、文の中で単語を覚えていく、ということです。

そのような単語帳は他にも多くあります。

有名なのは速読英単語などです。

しかし、僕がこの本をお勧めする一番の理由は、CDが付属であるからです。

速読英単語などの場合、CDは別売りで、しかも高い・・・

この本はCDも付いているため、余分なお金が入りません。



まとめると、この本は、①自分のレベルに合わせられる②その自分のレベルにあった単語を覚えられる③CDがついている、つまり音読に一番適した本ということになります。

このような理由で、この本は僕の中で今一番オススメの本になっています。

ぜひ自分のレベルにあった級の文単を購入してみてください!(文構造がわからない文が出てきたら遠慮せずに質問・相談の部分から質問してください!できる限りお返しします!)



P.S.
読解力のために一番役立つ方法は音読ですが。

しかし、気をつけてください。

ほとんどの先生は「音読しろ、音読しろ」というだけで、具体的なやり方は教えてくれません。

なのでまだ音読のやり方を十分に理解していない人は、まずこちらを見てから音読をしてみてください。


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【英語学習参考書】謎解きの英文法省略と倒置(久野暲・高見健一)レベル別評価


簡単評価

英語力上級者★★★★★
英語力中級者★☆☆☆☆
英語力初級者★☆☆☆☆

中級者のレベルを英検二級レベル(高校英語を一通り理解しているレベル)と想定しています。

個人的感想

謎解きの英文法シリーズ、省略と倒置の感想です!

内容は、主語のある命令文、動詞句の省略、従属接続詞の反復、there is構文、二重目的語をとる動詞についてでした。

内容は他の謎解きの文法シリーズで取り上げられているものと、かぶっているところが多かったような気がします。(おそらくこのシリーズ8種類全部を読んだからですね)

there is構文の部分での新情報、旧情報の説明などは、他にもよく出てきている説明でした。

主語のある命令文の部分では、You study hard!のような命令文で出てくるyouは呼びかけのためのものではなく、命令文の主語であるということが示されています。

従属接続詞の部分はbecause, when, ifなどがandで結ばれた後に、省略される場合ともう一度用いられる場合の違いについて解説してくれています。



そして一番衝撃的だったのが、二重目的語の部分の説明です。

少し文法を詳しく勉強した方は

①I gave Mary a present.

②I gave a present to Mary.

の違いは、「①はメアリーがプレゼントを受け取ったとわかるが、②はメアリーが受け取っとかどうかはわからない」と答えると思います。

僕もそう思っていました。



が、実は両方ともメアリーはプレゼントを受け取っているという解釈になるということが示されています。

つまり、

③I gave Mary a present, but she never got it.

④I gave a present to Mary, but she never got it.

③だけでなく、④も間違った文章になるということです。

これは衝撃的でした。



ちなみに今上で述べたような、受け取ったか受け取っていないかの解釈ができるのは、teach, throw, kick, toss, pitchのような「投与動詞」と分類されるものに関してのみ、ということなので気になる人は是非読んでみてください。



というように、実際にコミュニケーションを取るだけなら、そこまで気にしなくても大丈夫ですが、教育者の立場にある人や、ネイティブの感覚により近づきたい人は是非知っておくべきことが書かれています。

なので、上級者の人でさらに文法を極めたい人は是非お読みください!


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謎解きの英文法シリーズ

謎解きの英文法冠詞と名詞(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法使役(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法単数か複数か(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法時の表現(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法否定(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法副詞と数量詞(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法文の意味(久野暲・高見健一)

【英語学習参考書】謎解きの英文法副詞と数量詞(久野暲・高見健一)レベル別評価


簡単評価

英語力上級者★★★★★
英語力中級者★☆☆☆☆
英語力初級者★☆☆☆☆

中級者のレベルを英検二級レベル(高校英語を一通り理解しているレベル)と想定しています。

個人的感想

謎解きの英文法シリーズ副詞と数量詞の評価です!

まず内容としては、形容詞の形で副詞の意味もある単語、例えばhighと、その副詞形hghlyの違いなど、以外と意識していなかった部分についての解説や、これは大学受験でもよく出てきますが、agoとbeforeの違い、NarrowlyとNearlyの違い、新情報と旧情報に関して、ifの節が実は3種類あるということ、too, also, even, onlyの語法、副詞が修飾する部分、最後に数量詞遊離に関して取り上げられてます。



単語の違いに関しては、語法のような内容になっているので、ニュアンスの違いを使いこなしたい人には役立つ内容だと思います。

一方で、副詞が修飾する部分に関しての内容は、「このような使われ方の場合は、何種類かの解釈があります」というスタイルの説明なので、どの場合に、どのような掛かり方になるかというような公式的なものではなく、最終的には文脈判断になるので、公式のようなものを求めているならばこの本は適切ではありません。(受験レベルの副詞の掛かり方を知りたいなら、大学受験用の文法問題集で学習すれば十分です)



新情報、旧情報に関しての内容はこのシリーズの他の本にも書かれていたので、似たような内容になっています。(謎解きの文法シリーズは、同じ内容が取り上げられていることがよくあります。このことからも英文法はつながっているということが感じられますね)

そしてifの3用法に関してはものすごく難しかったので、もう一度読み直そうと思います。

数量詞遊離、(例えばThe students all come to the party.のように、allがthe studentsにかかる数量詞であるのに、離れているもの)は、学校うでは説明されることのないものなので一読の価値ありです!



というように、全体的にもいつも通り上級者向けの難しい内容ですので、文法オタク、と言えるほど文法が好きな人は是非読んでみてください。


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謎解きの英文法シリーズ

謎解きの英文法冠詞と名詞(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法使役(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法省略と倒置(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法単数か複数か(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法時の表現(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法否定(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法文の意味(久野暲・高見健一)

【英語学習参考書】謎解きの英文法否定(久野暲・高見健一)レベル別評価


簡単評価

英語力上級者★★★★★
英語力中級者★☆☆☆☆
英語力初級者★☆☆☆☆

中級者のレベルを英検二級レベル(高校英語を一通り理解しているレベル)と想定しています。

個人的感想

謎解きの英文法シリーズの否定。

本の題名のとうり否定についての内容が取り上げられています!



「文否定」と「構成要素否定」(どちらであるかの判断方法は書いてくれていませんでした)、や部分否定全体否定、 あとは、much、fewとa few、 barely、onlyの細かな用法の違いについて取り上げられてくれています。

一般的に言われる、肯定文の時にはmuchを使わない、ということに関しての記述や、僕が昔から気になっていた、very muchとmuchの使い分けに関しても取り上げられていたので非常に役に立つ内容でした。

またbarelyやonlyに関しては否定的な意味の解釈と、肯定的な意味の解釈の場合があり、それぞれの場合において用法が変わることも、細かく記述されています。



一方、部分否定と全体否定の解釈の部分に関しては、「文否定」と「構成要素否定」という概念を用いて説明されているのですが、そもそも「文否定」であるのか「構成要素否定」であるのかの判断方法は示されていなかったので、少しわかりにくかったと感じています。



っとは言ってもやはり謎解きの英文法の名に恥じない、「読めば何かしら得るものはある」、という点に関しては十分得るものがあったと思います。

もちろん他のシリーズ同様、完全に上級者向きの本なので、文法にすごく興味のある人にオススメの本です。


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謎解きの英文法シリーズ

謎解きの英文法冠詞と名詞(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法使役(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法省略と倒置(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法単数か複数か(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法時の表現(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法副詞と数量詞(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法文の意味(久野暲・高見健一)

【英語学習参考書】謎解きの英文法使役(久野暲・高見健一)レベル別評価(アナと雪の女王「Let it go」とビートルズ「Let it be」の違いも書いてある!)


簡単評価

英語力上級者★★★★★
英語力中級者★☆☆☆☆
英語力初級者★☆☆☆☆

中級者のレベルを英検二級レベル(高校英語を一通り理解しているレベル)と想定しています。

個人的評価

今回位は謎解きの文法シリーズ使役の評価です。

make, persuade, let causeの用法が中心に取り扱われています。

He made her more cautious.

He made her be more cautious.

の違いや、

映画アナと雪の女王で有名になった「Let it go」と、ビートルズの歌で有名な「Let it be」の違いなども解説してくれています。

makeやcauseの使い方の部分はかなり細かいところまで描かれているので、サラッと知りたいだけなら謎解きの英文法文の意味に書かれている使役の部分だけでも十分だと思います。



また意味の「含意」と「暗意」という重要な概念のとらえかたに関しても書かれているので、謎解きの英文法シリーズ共通のことですが、細かなところまで知りたいと思う上級者の方たちは是非読んでみてください。



おそらく「Let it be」と「Let it go」の違いは多くの人が知りたがってると思うので説明しておきましょう!


letという単語は、「〜するのを許可する」という意味だけが強調されているのですが、実は「〜のまま(手を加えず)放置する」という意味もあるんです。

なので例えば、

My mother let me go out.

という文は「お母さんは外出を許可してくれた」という意味だけではなく、「お母さんは私が出かけるのを黙認して、勝手に行かせた」という意味にもなるんです。(どちらの意味になるかは文脈で判断です)

そして、「Let it go」と「Let it be」のletは両方ともこの放置の意味のletです。

さらに、「Let it go」のgoは消え去るという意味のgoです。(goneからイメージできると思います)



っということは、「Let it go」は、「それが消えてしまうのを放っておきなさい」→「忘れてしまおう」、そこから意訳で「(昔のことなんか忘れて、気にせず自分本来の姿で)ありのままで」という意味になるんですね。

「Let it be」は「それ自体がある状態のまま放置しておきなさい」→「あるがままに」ということになります。



簡単に書いただけなのでもっと詳しい解説が知りたい人は是非この本を読んでみてください!


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謎解きの英文法シリーズ

謎解きの英文法冠詞と名詞(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法省略と倒置(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法単数か複数か(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法時の表現(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法否定(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法副詞と数量詞(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法文の意味(久野暲・高見健一)

【英語学習参考書】謎解きの英文法文の意味(久野暲・高見健一)レベル別評価


簡単評価

英語力上級者★★★★★
英語力中級者★☆☆☆☆
英語力初級者★☆☆☆☆

中級者のレベルを英検二級レベル(高校英語を一通り理解しているレベル)と想定しています。

個人的感想

最近のマイブーム、謎解きの文法シリーズのひとつです。

他の謎解きの文法シリーズと同様、対象者は完全に上級者です。

今のところ、全8冊のうち4冊まで読みましたが、どの本にも今まで僕が気になっていた部分に関しての内容が書いてありました。



今回は受動態の部分がそうでした。

中学高校では教えてもらえなかった、受動態としては使えない文、例えば

Mt.FUji is climbed by Tom.

「たとえトムに登られたとしても富士山には影響がないからこの文は許されない」、という説明に無理やり納得するしかなかったのですが、「影響がない」という言葉が漠然としすぎていて全く納得できていませんでした。

しかし、この本で「主語性格付け機能」などの考え方を知ることにより、今まで納得できていなかった受動態についても理解することができました。



またこの本では他にも、状態動詞の進行形、使役動詞の使い分け、許容されない強調構文の使い方などの細かい部分が取り上げられているので、よりネイティブに近い英語力を求める人は是非とも目を通していただきたい、と感じました。



・・・っというようなクソ真面目な感想になってしまいましたが、簡単に言うと、一般的な学習者は、ここまで気にすると嫌になっちゃうかもしれないので、このシリーズ全般に言えることですが、かなり文法マニア向けの本ですよ、ということですね!(笑)



なので、上級者の方で、特に文法マニアの方は是非購入してみてください!!


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謎解きの英文法シリーズ

謎解きの英文法冠詞と名詞(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法省略と倒置(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法単数か複数か(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法時の表現(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法否定(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法副詞と数量詞(久野暲・高見健一)
謎解きの英文法使役(久野暲・高見健一)

【英語学習参考書】Practical English Usage (Michel Swan)レベル別評価


簡単評価

英語力上級者★★★★★
英語力中級者★★★★★
英語力初級者★☆☆☆☆

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【送料無料】【Practical English Usage】
価格:9106円(税込、送料無料) (2017/11/8時点)



中級者のレベルを英検二級レベル(高校英語を一通り理解しているレベル)と想定しています。

個人的感想

世界的に有名な名著ですね。

英語を極めたいと考える人は絶対に購入するべき本です。



本の題名、著者からわかるように洋書です。

したがって初級者の方が読むのはかなり厳しいと思います。

一方で中級以上の方なら読めるレベルの本なので、中級以上で少しでも英語力をネイティブに近づけたいと考えている人、教員を目指す方は必ず購入してください。



では、具体的にどんな本かというと、題名の通り英語の語法について細かく書いてくれている本です。

例えばよく言われている、comeとgoの違いや、littleとfewの違いをはじめとし、あまり触れられることのない、big、large、greatの違いなど英語を使うときの細かなニュアンスの違いを調べることができます。

それだけではなく、例えば用法の多いhaveの使い方などもそれぞれ詳しく書かれています。



自分がある二つの表現方法で迷った時に、この本で調べることで、より適切な表現を選択することができます。(ネイティブの感覚が必要なので、これを他の日本語の参考書で行うのは難しいです)

っというように、一定レベルを超えた人たちは辞書のような感じで購入して、手元に置いておくことをお勧めする本です!


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[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【送料無料】【Practical English Usage】
価格:9106円(税込、送料無料) (2017/11/8時点)