いつも文法や読解の話なので今日は少しスピーキングの勉強をしてみましょう!

出川英語から学ぶこと

以前ふとテレビをつけた時、「世界の果てまでイッテQ」という番組が放送されていました。

その番組の中で、芸能人出川哲朗が英語圏の国でお使いをする、という企画があり興味津々で見ていました。(in ワシントンD.C編)

他人がどのような英語を話すのかを観察するのが結構好きなんです(笑)

この番組自体が人気番組なので、たくさんの人がこの出川英語を見たと思います。

多くの人たちは「むちゃくちゃやん」と言いながら笑っていたことでしょう(笑)

僕もたくさん笑わせていただきました。

が、この番組から「笑い」よりももっと大切なことが読み取れたことに、どれくらいの人が気づいたでしょうか?

それは自分よりできない人を見て安心する、というようなものではありません。

実際出川の英語レベルは中学生以下かもしれませんが、会話レベルは一般的な日本人以上だと僕は感じます。

それは彼には積極性、伝えようとする努力があるからです。

一見むちゃくちゃに見えて出川の言葉の考え方、例えば「宇宙」という単語を聞くために、「人間はhuman」、「E.TはWhat man?」と質問した部分、僕はものすごく感動しました。

一見ちゃくちゃな発想に見えますし、実際伝わりませんでした。

しかし、これ英語を話すときの本質をめちゃめちゃついている考え方なんです。

わからないことがあれば言い換えてみる、違う言葉で表現して尋ねてみる、これが英語を話す一番初めの段階で気付くべきことの一つです。

日本語と英語は完全に変換できる言語ではないからです。

なので英語が話せないと悩んでいるみなさんは、出川英語を見て笑っているだけではなく、彼の積極性、尋ね方、表現の仕方をまずは観察してみてください。

確実に英語を話すための一歩になります。

出川英語の正解

視聴者の中には「あの場面ではなんと言えばよかったんだ?」と感じている人も多いと思いますので、もし僕なら何と言うかの参考例を記しておきたいと思います。

あくまで僕自身の解答なので一つの例としてお考え下さい。

・ミッション1
「国立航空宇宙博物館に行き、宇宙食をたべろ」

まず僕の場合だと、「国立航空宇宙博物館」という固有名詞がわからないので
“Do you know the place where(in which) you can eat a space food?”
(宇宙食を食べることのできる場所をしっていますか)

と尋ねれば

“National Air and Space Museum.”
(国立航空宇宙博物館)

と返ってくるので、

“Could you tell me how to get there?”
(そこへの行き方を教えていただけませんか)

でミッションクリアです!

固有名詞がわからなければ相手に言わせてしまいましょう!

ちなみに一文目で使ったyouは、「あなた」ではなく、一般的な人を指すyouです。

気になる人は辞書で総称のyouの部分をみてください。

・クイズ1
「日本で救急車を呼ぶのは「119」アメリカでは何番?」

これはambulanceは単語で覚えていて欲しいところです。

“Could you tell me the phone number to call an ambulance?”
(救急車を呼ぶための電話番号を教えてください)

しかしambulanceが厳しければ、発想をかえて

“Could you tell me the phone number to help the sick(sick people)?”
(病気の人を助けるための電話番号を教えてください)

でも十分通じると思います。

大切なことは自分の言えない部分をどのように言い換えるかです。

その点で言えば出川は素晴らしい言い換えをしていましたよね(笑)

・クイズ2
「アメリカでの五輪の開催数は8回。その開催された都市を5つ答えよ。」

“Do you know which cities in America have held the Olympics?”
(アメリカのどの都市でオリンピックが開催されたこのがあるかご存知ですか?)

“Could you tell me the five cities?”
(そのような5つの都市をおしえていただけませんか)

ですかね。

holdがわからなければhaveでも通じる気がします。

関係代名詞がわかるなら谷まりあさんのように表現してもいいですが、あえて僕はより簡単な関係代名詞を使っていない表現を考えてみました。

・クイズ3
「アメリカ国旗赤と白の縞模様合わせて何本?」
“How many red and white lines are on the US national flag?”
(いくつの赤と白の線がアメリカの国旗にはありますか)

ですかね。

縞模様。
striped patternなんて言う必要ありません。

赤と白の線で通じますよね!

一語一語訳すのではなく、どれだけ言い換えられるかが大切です。

・ミッション2
「国立公文書館に行き独立宣言をリポート」

これはdeclaration of independenceが使えないとかなり厳しいですね。

もし辞書などを使い、それがわかれば

“Where can you see the declaration of independence?”
(独立宣言書はどこで見れますか)

で大丈夫です。

出川がもらっていたヒントのThomas Jeffersonを使えば

“Where can you see the document (which was) written by Thomas Jefferson?”
(トーマスジェファーソンに書かれた資料はどこで見れますか)

など、独立宣言書という単語を回避した言い方もできます。

っというように、英会話においては言い換える力がとても大切です。

言い換えるのが上手な人は簡単な言葉に置き換えられるため、単語量が少なくて済むんです。

ですので、とにかく英会話ができるようになりたい、という人は出川のように、ガンガン言葉を言い換えて伝える練習をしてください。

日本語を話すときにも、幼稚園の子に話しかけるような言葉を意識をすることで、簡単な言葉に言い換る練習になりますよ!

また英会話に興味がある方は是非英会話上達の極意をご覧ください。

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