今回は関係副詞の使い方について学習しましょう!

まず、関係副詞とは何かというと、もともと副詞だった部分が関係詞に変わったものです。

が、こんなこと覚えなくてもいいです(笑)

関係副詞には、where, when, why, howの4種類があります。

関係副詞を理解するためにはまず前置詞+関係詞の部分を理解してください。(前置詞+関係詞

その部分と関連づけて考えることが、理解への一番の近道です。

ここからは、前置詞+関係代名詞の部分は理解したものとして進めていきます。

前置詞+関係代名詞の説明の最後に僕は

1.I like the house which I lived in last year.
2.I like the house I lived in last year.
3.I like the house in which I lived last year.
4.I liked the house where I lived last year.

これは全部同じ「私は去年住んでいた家が好きだ」という意味になると説明しました。

そして最後のwhereが入っている文、これが関係副詞を含んだ文です。

では、実際どのように考えるか。

関係副詞の定義は覚えなくてもいいので、かわりにこのルールを覚えてください。

前置詞+関係代名詞の部分は、先行詞(説明される目の前の名詞)が場所ならwhere時間ならwhen、(a,the) reasonならwhy、(a,the) wayならhowに変身することができる」

これが関係副詞を考える時の一番のポイントです。

言い換えると、前置詞+関係代名詞に書き換えることのできる部分が関係副詞ということになります。

ところで、前置詞は名詞とくっついて形容詞や副詞になります。(忘れている人はこちら

そこから関連付けさせると、この前置詞+関係代名詞の部分(関係副詞に変わることのできる部分)は、副詞の役割をしている部分なんです。

よってもともと副詞だった部分が関係詞になったということで、関係副詞という名前なんです。

なので関係代名詞と関係副詞の一番の違いは、もともと名詞であった部分が変化してできたものなのか、もともと副詞であった部分が変化してできたものなのかということなんです。

関係代名詞は、主語や目的語が変わったものなのでもともと名詞の部分、関係副詞は前置詞+名詞(関係代名詞)が変わったものなので、もともと副詞の部分が変わってできたものです。(この部分難しいと感じる人は読み飛ばしてくれても大丈夫です)

実際に上の文を使ってみてみましょう。

I like the house in which I lived in last year.

注目するのはこの二つの部分です。

まずin whichの部分。

前置詞に関係詞がくっつています。

そしてその前がhouseという場所を表す名詞です。

なので上で述べたルールを満たすことになり、

I like the house where I lived last year.

と書き換えることができるんです。

前置詞+関係代名詞の時にだけ、関係副詞に変身することができるんです。(副詞の役割になっているからです)

言い換えると、1、2の文は whereに書き換えることはできません。

だって、1も2も前置詞と関係詞が繋がってないですよね?

だからダメなんです。

ここまでの理解ができれば、関係詞のまとめのところで僕が出したこの問題にも理由を含めて答えられます。

1.This is the place ( ) I stayed last year.
2.This is the place ( ) I visited last year.
3.This is the place ( ) I went to last year.
4.This is the place in ( ) I lived last year.

詳しく見ていきましょう。

1
・This is the place.  ☆(☆は中心となる文です。関係詞の文の分け方、作り方がわからない人はこちらを参考にしてください)
・I stayed at the place last year.(stayは自動詞なので名詞をおくにはatが必要です)

共通部分はthe place
I stayed at which last year.

目的格なのでwhichは前に出ていき

which I stayed at last year. ①

または前置詞とともに前に出ていき

at which I stayed last year.②

二つの文をつなげると

①の場合
This is the place which I stayed at last year.

②の場合
This is the place at which I stayed last year.

ここでもう一つ、前置詞+関係詞は先行詞の内容によって変身できることを忘れてはいけません。

②は
This is the house (where) I stayed last year.

に変身できますね。

これが答えです。

訳は「これは私が去年滞在した場所です。」

他のも同様に考えてみると、

2
・This is the place. ☆
・I visited the place last year. → which I visited the place last year(visitは他動詞なので後ろに前置詞は入りません)

答え
This is the place (which) I visited last year.(これは私が去年訪れた場所です。)

3
・This is the place. ☆
・I went to the place last year.
→ which I went to last year ・・・①
to which I went last year ・・・②
where I went last year ・・・③

①の場合
This is the place which I went to last year.
②の場合
This is the place to which I went last year.
③の場合
This is the place where I went last year.

問題にあうのは①の場合なので答えはwhich

4
・This is the place. ☆
・I lived in the place last year.

3と同様に3パターンに分けることができ、問題にあうのは②のパターンなので
答えはwhich

というように、ここまで考えて解けた人たちは関係詞を完璧にわかっていると言えます!

ですので、わからなかった人も友達に説明できるぐらいまで何度も解いてみてください!

下に他の関係副詞を用いた練習問題をつけておきます。

きっちりと2つに分けることを意識してくださいね。

P.S.
関係副詞は後ろにS+Vをとり、必ず節になるんですが、その部分は必ず形容詞節になります。

関係副詞という名前は、初めにも述べたようにもともと副詞の部分(関係副詞の場合は前置詞+関係詞)が関係詞になっているためつけられていますが、役割としては副詞ではなく、必ず目の前の名詞を説明する形容詞節になります。

練習問題
次の日本語を英訳してください。

1私は彼に会った日を覚えています。
2私は彼女が学校に遅れた理由を知っています。
3これが私の英語を話す方法です。


・I remember the day.
・I met him on the day.

onをきっちりと入れられるかがポイントです。(「その日に」というイメージ)

答え
I remember the day when( またはon which) I met him.

2
・I know the reason.
・She was late for school for the reason

forをきっちり入れられるかがポイントです。 (「その理由のために」というイメージ)

答え
I know the reason why(またはfor which) she was late for school.

3
・This is the way.
・I speak English in the way.
inをきっちり入れられれかがポイントです、(「その方法内で」というイメージ)

howの時だけは気をつけなければいけません。

the wayとhowは一緒に使えないというルールがあるんです。

なので答えは

This is the way in which I speak English.

または

This is how I speak English.
となります。

This is the way that I speak English.
などもありますが、上の2つをまずは理解しておいてください。

関連項目

関係代名詞(主格)
関係代名詞(目的格)
関係代名詞(所有格)
前置詞+関係代名詞
分詞
不定詞(形容詞的用法)
前置詞+名詞
等位接続詞